• 肺がん・肺腫瘍

2012年12月 手術

きつかった気管支鏡検査。胃カメラの方が断然楽

手術を受ける前に、気管支鏡検査で右肺の腫瘍が悪性であると改めて告げられました。
この時に初めて気管支鏡検査を受けたのですが、これが相当きつかった。鼻から管を入れると、ゴホッゴホッと咳き込んでしまうレベル。

周りのがん罹患者の人に話を聞いても、気管支鏡検査を受けた感想は大体似たような感じ。過去に胃カメラを受けた経験もありますが、胃カメラの方がまだ耐えられました。もうあんまり受けたくはない検査です。

診断から手術までは1ヶ月

2012年12月、両肺の腫瘍を切除する手術を受けました。

最短の日程で手術の予定を押さえてもらったため、診断から手術までの期間は約1ヶ月程度でした。がん専門病院ですし、1ヶ月くらいは待つだろうなと思っていたので、手術まで時間が掛かったなという感覚はなかったです。

入院前には肺の機能を鍛えるための、口でフーっと吹く道具を渡されました。おもちゃのような見た目のものでしたが、手術前まで日々これを使って先生に言われた通り肺を鍛えていましたね。

左肺の状態が悪くないことを知り安心

切除手術は6、7時間程かかりました。右は開胸しましたが、左は胸腔鏡。一度に両方の手術を行いました。
右肺にあった腫瘍は開胸し取り除きました。
心配していた左肺については、術後終わってすぐに、左の腫瘍の状態が悪くははなかったと医師から聞きました。まだ頭がぼーっとした中で聞いた覚えがあります。その説明をされた時には、妻と私の母親も一緒でした。

話を聞いたときは麻酔が切れてない状態でしたが嬉しかったです。左肺の状態によっては、ステージⅠもしくはⅡなのか、ステージⅣなのかが変わってくると聞いており、かなり状況が異なります。そのため、手術後に医師から説明を受け、心底安心しました。

術後は身体中がありとあらゆる管につながれていた覚えがあります。開胸手術ということもあり、背中にバサッと大きく切った痕も残っていました。大きな手術をしたんだなと、術後はおぼろげながらにそんなことを考えていましたね。


リンチ症候群。がんに罹患するかもしれないと考えていた

実は以前から、何かしらのがんには罹患するかもしれないと思っていたんです。

実は父方ががん家系で、父親はリンチ症候群(Lynch症候群)の患者です。リンチ症候群は2分の1の確率で遺伝するらしく、10年ほど前に私の姉と一緒に検査をしたところ、二人とも陽性だったんです。

父は30代で小腸がんに罹患し、その後胆管がんに。姉も30歳で大腸がんになったので、私もそう遠くない未来にがんに罹患するのではないかとは考えていました。

もしもの可能性もありますし、自分も健康診断などはきちんと受けなければなと考えていました。同世代の普通の人にくらべると、がんに対する意識は高かったはずです。

ただ意外だったのが、私の場合は肺がんだったということ。父は小腸がんでしたし姉も大腸がん。罹患するとしても自分も消化器系のがんなのではと漠然と考えていました。

だからこそ最初は肺がんと知って驚きました。喫煙者でもなかったので、なんで肺なのかなと。少しだけリンチ症候群と肺がんの関連性についても調べましたが、特に関連するエビデンスも、私が調べた範囲だと見当たりませんでした。
 

診断

手術

転移・手術

会社の健康診断で肺に影が見つかったことがきっかけで肺がんが判明。転移とステージⅣが判明したものの、ガンマナイフなどの治療を経て復職。がん罹患後に社労士資格を取得し、2020年には社労士事務所も設立

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