「落ち着け、とにかく冷静に」健康診断で見つかった胃がん、そして2度の手術へ
※本記事は、患者さんの体験談であるため、具体的な病状や治療法なども出てきますが、あくまでも個人の例であり、病状や治療効果は、個人差があります。すべての患者さんへ適応できる状況、効果を示すものではないことを了承ください。
電話口で告げられた「胃がんの疑い」。自分に言い聞かせた「落ち着け」
2025年7月中旬に受けた健康診断の結果は、例年通りの書類による返送ではなく、検診を受けた医療機関の医師から電話で聞くことになりました。
医療機関に勤める姉から「電話で連絡が来たら要注意」と聞かされていました。その言葉と、電話口で告げられた「胃がんの疑いが高いです」が重なり、私にはほぼ「がんです」として耳に届きました。
ここ5年間は姉からの強い勧めもあり、健康診断では必ず胃カメラを受けていましたが、これまで異常を指摘されたことはなく、突然の知らせでした。
電話を受けた際には、「落ち着け」「とにかく冷静に」と自分に何度も言い聞かせたことを鮮明に覚えています。「緊急時こそ冷静に対処する」という信条に基づき行動した結果、「胃がんが疑われる」と聞いてからも取り乱すことなく過ごすことができました。
2025年8月上旬に地元の総合病院を受診すると、主治医から「がんです」と告げられました。
診断を受けた時点で8月中旬に内視鏡的粘膜下層剥離術(ないしきょうてきねんまくかそうはくりじゅつ)の予定がすでに組まれていましたが、手術を先延ばしにできないかと考えました。
今思えば、このときはがんの告知から約1週間後に手術を受けるという現実を、受け入れられずにいたんだと思います。
「毎年、胃カメラの検査も受けているのに何かの間違いであってほしい」という考えも頭をよぎりました。けれど「先送りにしても仕方がない」と平常心を取り戻し、予定通り手術を受けることに決めました。
6泊7日の入院で胃がんの病変部分を取り除く内視鏡的粘膜下層剥離術を受けました。元々、お盆期間は休暇を取る予定にしていたため、そこに重なるタイミングに入院できたのはラッキーでしたね。
手術で摘出した組織の検査結果は退院後の外来受診の際に聞くこととなり、「検診でよく見つけてもらいましたね」と言われるほど初期の胃がんだと聞いていたこともあり、検査結果を聞いたら治療は終わりになると思っていました。
退院後から1週間経った頃、再び主治医からの電話がかかってきました。
「がんの組織は小さいものの病変の深さが予想より深く、内視鏡的粘膜下層剥離術では取りきれていない可能性が高いです。すぐに追加の手術を行うことをお勧めします」と告げられました。
私が「胃を切除することになりますか」と質問すると、「その通りです」と回答がありました。
「転院できる」と思い込んでいた。セカンドオピニオンの誤解に気づくまで
私は保険関連の仕事に携わっており、がん保険も販売していたため「セカンドオピニオン」という言葉は普段から耳にしており身近なものと感じていました。けれど、胃の切除を勧められたのち、制度について誤って理解していたと気づくことになります。
当初はセカンドオピニオンのことを「転院を前提に利用する」ものと捉えていました。
追加手術が必要と電話を受けてから4~5日後の外来受診の際に、「先生のことはとても信頼しているけれど、家族の意向も踏まえセカンドオピニオンを検討したい」と主治医には伝えました。たとえ治療内容が変わらないとしても、自分が納得できる環境で治療を受けたいという気持ちがありました。
主治医もセカンドオピニオン制度の利用に快く応じてくれたため、『アフラックのよりそうがん相談サポート』に連絡し、紹介を受けた『ベストドクターズ®・サービス』にも相談しました。
その際、がん治療専門の総合病院への転院を強く希望していると伝えましたが、「セカンドオピニオンは転院を前提としていない」という点については、当時の私には正しく伝わっていなかったように記憶しています。
その後、ベストドクターズ®・サービスからセカンドオピニオン外来の予約が取れたと聞き、「これで希望している病院に転院ができる」と安心したことをはっきりと覚えています。
しかし安心したのも束の間、ふと母のことが頭に浮かびました。
かつてがんを患った母が転院を希望した際、「治療開始後である」という理由で受け入れを断られた経験があったからです。すでに地元の病院で初期治療を受けている自分も、同じ状況になるのではないかと不安がよぎりました。
改めて「セカンドオピニオンを受ければ転院できるのか」をがん相談サポートとベストドクターズ®・サービスに確認したところ、「セカンドオピニオン制度は転院を前提としていない」と説明を受けました。このとき初めて、自分が誤って理解していたことに気がつきました。
正しくは、主治医のもとで治療を受けることを前提に、担当医とは別の医師から第2の意見を聞く制度でした。
最初の相談から「転院を希望している」と伝えていたため、「できないのであれば、もっと早く知りたかった」とも思いました。
一方で、転院できるかどうかはセカンドオピニオンで受診する病院次第であるとも聞き、すぐそちらの病院に治療状況を伝えたうえで転院の可能性を確認したところ、受け入れの可能性が高いことがわかり、ようやく少しだけホッとすることができました。
振り返ると、私はセカンドオピニオンの制度を誤解して動き出し、途中でその誤解に気づきながらも、とにかく次々と判断を迫られ続けました。
落ち着いて対応するためにも「想定と違っていたからと落ち込んでいられない」と気持ちを切り替え、気づいてから行動を起こすまで5分もかからなかったこともあります。
がんの診断を受けてから治療が始まるまでの間には、治療のことだけでなく制度や手続きの確認にも大きなエネルギーが必要になります。
わからないことの整理にがん相談サポートやベストドクターズ®・サービスを活用しながら、壁をひとつひとつ乗り越えていった時期でした。
*アフラックのよりそうがん相談サポートは、アフラックがグループ会社を通じて行うサービスとして提供します。
健康診断でがんの疑いを指摘され一回目の手術
-
2025年7月
-
10月
-
2026年3月
-
5月