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2019年6月 救援化学療法

PET-CT前夜に背中に激痛、造影CTで再発がわかる

※本記事は、個人の体験談です。患者さんの体験談をもとに記事にしており、本文中に具体的な病状や治療法なども出てきますが、あくまでも個人の例であり、病状や、治療効果は、個人個人で差がありますので、すべての患者さんへ適応できる状況、効果を示すものではないことを了承ください。


2度目の放射線治療が終了した後、効果測定のために6月に再びPET-CTを撮影する予定でしたが、撮影前日の夜になって、背中に激痛が走りました。

そのときは、以前のような「違和感」ではなく、明確な痛みでした。歩いていないと痛みが紛れないほどで、夜中の2時に自宅の周りを歩き回りました。その夜は一睡もできませんでした。朝になって大学病院の受付が始まるとともに主治医のアポを取り、診察を受けることにしました。予定していたPET-CT撮影は、キャンセルしました。

大学病院で、まず鎮痛剤の点滴をしてもらい、PET-CTの代わりに造影CTを撮ってもらったところ、体のあちこちに腫瘍ができていることが判明しました。数日後、部分麻酔で腫瘍の組織を採取してもらい再度生検を受けて、再発が拡大していることが確定しました。

後になってわかったことですが、激痛は新たにできた腫瘍が背中の神経を圧迫して生じていたもののようです。背中の激痛は初発のときにも経験したことがありましたので、夜に激痛が走った時点で「再発が拡大しているかもしれない」と覚悟はしていました。

転勤で通院先が不便に。病院の配慮で転院することに

再発の拡大が判明し、造血幹細胞移植を見すえた救援化学療法( https://ganjoho.jp/public/qa_links/dictionary/dic01/kyuenryoho.html )(※外部サイトに遷移します)を受けることになりました。

転勤に伴い、救援化学療法が始まるタイミングで転院することになりました。

それまで治療を受けていた大学病院はオフィスの近くにあったのですが、その後、私が転勤したことで通院には不便になっていました。大学病院の主治医が、自宅から通うのは大変だろうと気遣ってくれ、転院先の病院を紹介してくれました。自宅から車で通うことのできる病院に転院し、新しい主治医のもとで、救援化学療法がスタートしました。

救援化学療法がスタート

治療は、最初の1クールだけ入院し、その後は通院のみでした。

通院は朝の9時に病院へ行き、抗がん剤を点滴で投与され、午後2時ごろに終わるというスケジュールです。2週間から3週間ほどのインターバルを開け、これを4クール繰り返しました。

1クールの中で通院は1日だけで、その後、処方された飲み薬の抗がん剤を2日にわたり、自宅で服用しました。

幸い、救援化学療法の効果で腫瘍が縮小していることが確認されたため、造血幹細胞移植を実施することになりました。8月中旬に改めて5日間入院して、移植をするための造血幹細胞を採取しました。

再発・放射線治療

救援化学療法

自家末梢血幹細胞移植

事務系管理職として働いていた53歳の時、悪性リンパ腫(びまん性大細胞型B細胞リンパ腫)を発症。抗がん剤治療、放射線治療、造血幹細胞移植(自家末梢血幹細胞移植)を経験。2019年12月に完全寛解。(インタビュー・掲載時の情報です)

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