調べたからこそ「がん=特別な病気」と思わなくなった。今はがんになったことを忘れかけている
診断前よりアクティブな手術後の生活
通院間隔が延びていくにつれ、日常生活も少しずつ元通りになっていきました。現在68歳ですが、昨年67歳で退職し、退職後も家でじっとしているのではなく、健康面も考えて週4日、マンションの管理人として働いています。自宅から勤務先までは30〜40分ほどかかりますが、もともと運動不足だったこともあり、体を動かす良い機会だと考えて歩いて通勤しています。休日も自宅近くの観光名所まで散歩に出かけたり、映画を観たりと、以前よりアクティブな毎日を過ごしています。
手術当時に勤めていた職場には、手術のため休暇を取る必要があったため、上司と人事の方にだけ前立腺がんのことを伝えました。同僚には話していません。術後の経過も良く、普段の生活に支障がなかったため、周囲に気づかれることもありませんでした。
たとえばけがをした場合は外見から周囲に伝わってしまうこともありますが、がんは必ずしもそうではないかもしれません。少なくとも私は、周囲に告げずに治療できました。病気を伝えないことで、周りに特別な気づかいをされることもなく、以前と何も変わらない日常が続いています。
そのような日々を過ごすなかで、がんに対する自分の印象も変わりました。
がんというととても特別な病気だと思っていましたが、私のほかにも同じように、がんの治療を受けている人がいるのでは?実は職場の隣の人もそうかもしれない、と考えるようになりました。
がんについて調べていくなかで、がんは治ることもある病気だと理解できたことも、印象が変わった理由の一つだと思います。そういった印象の変化もありましたし、それに加えて私自身が前立腺がんの診断前後で、病気のことを伝えた家族からの接され方なども何も変わらないことから、ときどき自分ががんだったということを忘れて生活するようになってきています。
一人で抱え込まず、専門家と家族を頼ってほしい
今まさにがんと診断されて不安の中にいる方には、一人で悩みを抱え込まず、積極的に周りを頼ってほしいとお伝えしたいです。
告知されて不安になり混乱するのは当たり前のことです。私自身、知らないことが怖さの原因でした。調べていくうちに怖さが和らいでいきました。不安や恐怖でいっぱいになりそうなときは、まず「がんである」ということをなんとか受け止めて、相談できる専門家や使えるサービスがあれば積極的に利用してみてください。
不安な時間は、少しでも短い方がいいと、私は身をもって感じました。
そうした日々を振り返ると、がん相談サポートを通じて信頼できる医師とご縁ができたことが、私の大きな安心につながりました。今こうして元気に過ごせているのは、告知されてから治療をするまでいろいろな選択肢がある中で、今回の道筋を選べるように導いてくれた人がいたからだと感謝しています。
そして、最初から最後まで寄り添ってくれた家族には感謝しかありません。妻は前立腺がんと診断される前と変わらず、「当たり前のように」接してくれました。
がんになったこと自体は、正直うれしいことではありません。ただ、連絡を取る頻度が減っていた子どもたちもがんを通じて真剣に自分のことを考えてくれて、家族との絆が深まるきっかけにはなったと思います。
*アフラックのよりそうがん相談サポートは、アフラックがグループ会社を通じて行うサービスとして提供します。
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