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  • 前立腺がん・前立腺腫瘍

2023年4月 確定診断

60代から始めた前立腺がんのPSA検査。数値の急な変化が早期発見につながった

※体験談は、あくまでも個人の例を示しているものです。ここに書かれている内容には、治療や治療の効果、副作用なども含まれていますが、がんの治療効果、副作用などは、同じがん、同じステージでも個人差があります。個人の体験談が、他の方にも常に当てはまるものではなく、その疾患の適応や、治療効果、副作用を直接示しているものではないことにご留意ください。

ふと追加したPSA検査が早期発見のきっかけに

前立腺がんが見つかったきっかけは、職場の健康診断でPSA(前立腺がんなどの指標となる値)高値を指摘されたことです。もともと職場の健診は受けていました。60歳を過ぎたこともあり「たまには必須ではない項目も見ておこう」と思い、オプション項目のPSA検査を追加したのです。

PSA検査のオプションを付け始めて数年は特に問題はありませんでした。62歳ごろから急に値が上がり、PSA値が2になりました。近所にある内科で相談しましたが、「そこまで心配する値ではない」と言われ、経過観察になりました。その後も健康診断でPSA検査を続けていたところ、64歳ごろには3になり、その半年後に再度検査を受けると3.5まで上がっていました。いよいよ心配になり、泌尿器科の病院を受診しました。

泌尿器科の医師からは「PSA値としては大したことはないけれど、念のためMRI検査をしてみましょう」と言われ、検査を受けました。結果は「うっすらとそれらしいものが見えるくらい」とのこと。PSA値が一般的な基準値とされている値を超えていなかったこともあり、「もうちょっと経過を見てもよいし、気になるなら総合病院に紹介状を書きますよ」と言われました。PSA値はまだ基準値以下でしたが、このまま様子を見ていてよいのか迷い、結局総合病院に紹介してもらうことにしました。

紹介された総合病院では、「がんかどうかをしっかり確認するなら精密検査(針生検:針で組織を採取して調べる検査)をしますか?」と聞かれました。年齢的にもがんの可能性が気になっていたこともあり、検査をお願いしました。総合病院にたどり着く前に受診した複数の医師から「数値は上がっているが大した値ではない」と言われ続けていたので、実際にがんかどうかは半々くらいに思っていました。

目の前が真っ暗になった告知の瞬間

がんかどうかは半々くらいに思いながら結果を聞きに行きましたが、残念ながら、前立腺がんであることを医師から告げられました。
「がんがある」と言われた瞬間、「目の前が真っ暗になる」という感覚に陥りました。
それまでがんの知識がなかったので、どれほど深刻なのか、これからどうなるのか、先のことが全く想像できませんでした。色々な思いがぐるぐると渦巻き、特に社会人になったばかりの子どもたちを含む家族の将来、そして仕事の転換期だったこともあり「今後仕事にどう支障が出るのか」といった心配が次々と出てきました。

内科や泌尿器科にはいつも一人で行っていたため、精密検査の結果を聞きに行ったときも一人でした。予想していなかったわけではありませんでしたが、違うだろうという気持ちもある中での「前立腺がん」という結果だったこともあり、電話で伝えるようなことではないな、と考え、自宅に帰ってから妻に話しました。がんになっているのは私なのに、妻の方が私よりもショックを受けている様子でした。

妻からは「お医者さんは何て言っていたの?」「今後どうしていくの?」と色々と聞かれましたが、そのときはこちらも混乱の真っただ中でうまく説明できず、「どうしよう、どうしよう」と二人でうろたえてしまいました。改めて説明を受けに行く際には、一緒に聞いてもらおうと思い、妻についてきてもらうことにしました。

子どもは二人いますが、私ががんであることは治療方針が決まるまでは伝えませんでした。その間、私自身も情報収集を続け、がんについてある程度理解が深まっていました。そのため、子どもたちに伝えるときには、冷静に、びっくりさせないよう気遣いながら説明できたと思っています。妻とは一緒に戸惑いましたが、子どもには落ち着いて伝えられたのはよかったですね。

積極的な検査の選択が早期発見につながった

後から医師に聞いたところ、針生検の際に採取した血液のPSA値はさらに上昇しており、一般的に精密検査を検討する目安を超えていたとのことでした。
健診のたびにPSAの上昇を確認していたこともあり、内科、泌尿器科と受診のたびに「PSAの値はそれほどでもないけれど、精密検査を受けるかどうか」と聞かれた際も、その度に迷いながらも向き合い続けました。精密検査を受ける選択をしたことが早期発見につながりました。結果的によかったと思っています。

Hatch Healthcare K.K.

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