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2011年1月 抗がん剤治療

深夜のトイレ、脱毛、骨髄抑制、発疹。クールごとに異なった抗がん剤の副作用

1クール目。頻繁にトイレへ行きたくなるのが辛かった

抗がん剤治療は結果的に4クール行いました。使用していた抗がん剤の副作用として腎機能に悪影響が出る恐れがありました。対策として大量の生理食塩水を1日中ずっと点滴。常に排尿するよう促されました。もちろん尿道カテーテルという選択肢もありましたし、術後すぐは私も使っていたのですが…やはり常にカテーテルを挿入している状態は生活上の違和感が強かったです。先生にお願いして、トイレに行けるようになってからはカテーテルを外してもらいました。

一方、生理食塩水を投与している影響もあって、夜中でも頻繁にトイレへ。さらにはトイレに行く度、軽量カップで採尿、看護師さんに量を報告するのも大変でした。尿の出が悪いときは利尿剤を打たれることもありましたよ。

とは言ってもトイレの回数以外に辛い症状は特にありませんでした。その時は脱毛もなく、抗がん剤ってこんなもんか、と。吐き気止めも服用していたので、気持ち悪さもゼロでした。全員が私と同じような状況かというとそうでもなく、院内で知り合った同じ病気の男性は、抗がん剤が合わず辛そうな様子。抗がん剤による副作用は投与する抗がん剤の種類による違いだけでなく、個人差もかなりあるようですね。

2クール目。脱毛が始まる

2クール目が終わって、休薬している頃から脱毛が始まりました。朝起きるとごっそりと髪が抜けていてびっくり。自分で髪を引っ張ると面白いほど抜ける抜ける。お見舞いに来た妻を驚かせようと簡単に抜ける様子を見せていました。

髪が全て抜け切った頃、今度は眉毛や髭も抜け始めました。ある日の洗顔終わりにタオルで顔を拭いていたら、ごまみたいな髭がタオルにびっしり。仲のいい患者さんと、「お風呂に入らなくても、洗顔しながら頭も洗えていいね」なんて笑いながら話したりも。

3クール目。骨髄抑制で行動制限、精神的に辛くなる

3クール目には、抗がん剤治療による骨髄抑制で徐々に免疫力が低下。おかげで仲が良かった患者さんたちとも家族とも会えない生活に。ほかに変わったことと言えば、血液検査で白血球の値を日々チェックするようになったことでしょうか。

入院生活も3ヶ月目に突入していたころ。毎日ただ点滴をしてベッドに寝ているだけ、代わり映えのない毎日がとても辛く、ある日妻にささいなことを当たり散らしてしまったんです。妻からは「あなたの治療だから、止めたいならば止めて構わない」といった内容の長文メールが送られてきて、ふと我に返りました。知識としては心得ていましたが、これが抗がん剤治療で言われる抑うつ症状か、と改めて我が身を振り返り納得。自分を客観的に捉えることができたので、精神的な辛さは1〜2日で収まりました。

見舞いに来てくれていた妻の顔を見たくなくなるほど、精神的にまいってしまった

3クール目の終わり頃に、発疹の症状が出始めました。顔にはあまりでなかったのですが、全身に出たような感じ。皮膚科を受診したところ、結果はステロイド性の発疹。吐き気止めとして当時ステロイドホルモンを服用していたので、私に与えられた選択肢は二つに一つ。ステロイドを止めて吐くか、発疹を我慢するか。色々考えましたが最終的にはステロイドの服用続行を選択。体中にプチプチとした細かい発疹ができてはいましたが、痒みや痛みもなく、命に関わることではなかったので、発疹を我慢することにしました。

4クール目。リンパ節転移の腫瘍が小さくなる

4クール目には腹部大動脈の腫瘍もかなり小さくなったとのこと。手術で摘出するかどうかは迷いましたが、医師と相談し、残すことを選択。手術による副作用のリスクが高いこと、仮に再発しても抗がん剤が効きやすい腫瘍であること、これらが手術を選ばなかった主な理由です。あとは早く職場復帰をしたい思いが強かったことも大きかった。

 

がんを経験された個人の方のお話をもとに構成しており、治療等の条件はすべての方に当てはまるわけではありません。

手術

抗がん剤治療

職場復帰

2010年東京マラソン出場に当選し、念のために受けた健康診断をきっかけに精巣腫瘍が発覚。抗がん剤治療を受け、2011年に職場復帰。2016年に健康診断で原発性の下行結腸がんが発覚。手術を受け、無事回復。現在はがん体験者として支援活動にも力を入れている。

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