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  • 肝臓がん・肝臓腫瘍

2020年3月 これからの自分

20代でのがん罹患。根底から覆された今までの考え方とこれからの私が大事にしたいこと


30歳までには結婚したい。いつかは子供も産みたい

今28歳なのですが、30歳までに結婚したいですね。相手は今付き合っている人かもしれないし、そうじゃないかもしれない。昔に比べて今の人じゃなきゃ、みたいな変な執着はなくなった気がします。

今は、その時その時で、一緒にいる人を大事にしたいと思えるようになりました。だから結婚相手が今付き合っている人と違う人なら、それはそれでまた楽しみというか、結果として、その時点で大切と思える人と自然と結婚できたらいいなと思っています。

結婚ができたら、いつか子供も産んでみたい。だけど母もがんになって、私もがんになった。もし自分の子どももがんになったら…と考えると少し躊躇する部分がないわけではありません。それでも母が私を産んでくれたように、私もまた自分の子供を産みたいと、今は思っています。

好きなことをいつまでも大事に。おばあちゃんになっても追いかけていたい

人生の指針としては、好きなことをいつまでも大事にしていきたい。大好きなテーマパークへは月1で行ってしまうのでそろそろ年間パスポートを買ってもいいし、好きなアイドルを応援するためにもっと時間もお金も費やしてもいい。

私の場合は、熱しやすく冷めやすい、ではなくて熱したら熱したまま。一度ハマったものはずっとハマり続けているし、ハマる対象も年々増えている状態。このままおばあちゃんになってもずっと好きなものを追いかけていたいし、好きなものに囲まれていたいですね。

今でこそ先のこと、おばあちゃんになったらみたいな、将来のことを考えられるようになりましたが、がんだと分かった時は明日のことすら考えることができず、目の前が真っ暗に。がんに罹患したことで、当たり前に続く毎日は全然当たり前ではないことを実感しました。

考え方を根底から覆された20代でのがん罹患

そもそも自分ががんになると考えたことはなかったですし、まさか20代でがんになるなんて夢にも思っていませんでした。でも実際には罹患しました。自分が持っていた考え方が根底から覆されてしまったけど、それで本当に良かったと思います。

家族のありがたみ、友達のありがたみ、色んなありがたみを、がんになって初めて理解しました。一番良いのは何も起こらなくてもちゃんと分かることですが、私は罹患するまで気付けませんでした。がんになりたくてなったわけではないけれど、なったお陰で気づけたこと分かったことって私には沢山あって、そういう意味ではがんに感謝しなければいけないなと今でも思っています。

がんに罹患したことで気づかされた多くの大切なこと

今考えてしまうのは、周りの大切な、大好きな人ががんになったら今度は私がちゃんと支えられるかな?ということ。今までなら絶対に考えることがなかったようなことを想像するようになりました。昔ならそこまで相手のことを考えられなかったです。

そう考えるようになったのは、病気になって自分を大切にするようになったことも要因としては大きいです。周りの人たちを心配させてしまうので、健康に気をつけることが大事と思うようになったのです。

がんになったことで、健康な状態でいること、病院に行く必要がないことがどれだけ幸せなことかを実感することもできました。 仕事もいいことばかりではないですが、当たり前のように一人の人間として任せてもらえていることに、ありがたみを見出せるようになりました。 がんにならず、こうやって顧みることができる機会を得られなかったら、こういうありがたさに気付くのがもっとあとになっていたか、もしくはずっと気付かないままだったのかもしれません。がんに罹患したことで、多くの大切なことに気づかせてもらえましたね。 

 

がんを経験された個人の方のお話をもとに構成しており、治療等の条件はすべての方に当てはまるわけではありません。
新型コロナウイルスの影響によりテレビ会議を用いて取材を行ったため、写真は後日追加予定です。

Hatch Healthcare K.K.

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