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  • 乳がん・乳腺腫瘍

2016年1月 職場復帰と異動

自分のために生きていきたい。乳がんに罹患して変わった私の人生観


再び復職。職場環境に大きな変化…異動を希望した

10月末に退院したものの、産業医との面談で職場復帰は11月半ばに。1か月近く休職しました。体調面の問題というより、タイミング的にその時期に落ち着いたんです。

どうやら私が職場復帰する時期に会社の方針が変わるらしく、営業をサポートする内勤職だった私も営業職になる可能性がでてきたんです。営業職は、重い荷物を持って外回りすることも多い仕事。入院と手術を経て体力的に自信がなかった私には、その職種で働くことは難しいように思えました。

復帰を機に、他部署の内勤職への異動を上司に申し出ました。上司はこれまでの経緯をよく理解してくれていたので、私が内勤職に異動できるようすぐに取り計らってくれました。

新部署。事務職の大変さを痛感するも、定時で帰宅できるように

新しい部署での仕事はとても新鮮でした。入社以来ずっと営業部署一筋で他の部署に行ったことがなかったんです。異動先の部署では事務職の大変さを痛感しました。

世間の働き方の変化にも対応しているのでしょうが、定時上がりを徹底するため時間あたりの仕事の密度が非常に濃いワークスタイル。以前の部署との違いに時々戸惑うこともありますが、早く帰れるようになったことは良かったです。

2人の子供が自立。今後は自分のために時間を使いたい

復職後、家族面・生活面の変化は子供が自立したことでしょうか。二人とも大きくなったので私が手をかける必要もなくなりました。これまでは有休をとっても学校行事など家族の用事が多く、出産をしてから自分だけの時間を使うことはほとんどなかったんです。

病気も経験して、子供も成長した。これからは家族のために時間を使うのではなく、自分のために使おうと考えるようになりました。1人で出かけたり、友人とお茶したり。今後も自由な時間を確保できる生活スタイルを確立させていきたいですね。

自分について話すこと、人に知ってもらうことの大切さを知った

配属された新しい部署では、がんに罹患したことは上司にだけ伝えていました。自分から積極的に伝える理由もなかったですし、やはり勇気がいることなので。通院で休む時も同僚には「どうしても外せない用事があって…」とお茶を濁していました。

ただ、今は考え方が変わって周囲の同僚には話していますし、ちょっとしたことでも伝えるようにしています。きっかけは、社内のがん経験者のコミュニティに参加したことです。

自分のがん罹患経験を周囲に伝えたことで、何のために休むのかを正直に言えるようになり、気が楽になりました。同僚も理解してくれて、快くカバーしてくれるのですごく助かっています。

あらためて自分の状態を周囲の人に伝えることの大事さに気がつきました。ただ、伝えるか伝えないかは、もちろん皆さんの自由です。無理に伝えなくてもいいと思います。あくまで私の場合は伝えることで周囲の人から理解を持って接してもらうことができました。

恩返しではないですけれども、自分の経験が少しでも悩んでいるがん罹患者、がん経験者の方の参考になれば嬉しいですね。
 

Hatch Healthcare K.K.

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