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2014年8月 結婚

がんの告知を受け10年。乳がん罹患後にできたパートナーと結婚し得た、自分の人生を生きる意味とは

がんに罹患してからも独身生活を続けていましたが、生活スタイルは大きく変わりました。海外に行くこともなく、食事面ではお酒をまったく飲まなくなりました。運動らしい運動はしないものの、応援しているJリーグチームの年間応援シートを持ち、ホームで試合が行われる際には必ず応援に行くほど、熱心なサポーター活動を続けています。

がん罹患後、47歳で結婚

年齢の意識をしてこなかったものの、がんに罹患後、共通の趣味を通じて知り合った方と縁があり、お付き合いすることに。人に必要とされる感覚があり、がんに罹患した自分でも受け入れられたことがとても嬉しかったです。この人とだったら家族を持ってもいいかもしれない。そう思い始めました。「人生をリセットしてみよう、がんをきっかけに自分の人生を生き直そう、この人のために時間を遣おう」はじめてそう思えたんです。

がん発覚から闘病中も家族のありがたさが身に染みていました。だからこそ余計に、それまで一度も考えたことのなかった「自分の家族を作る」ことを考えはじめました。

2014年8月、がん罹患後に結婚をしました。告知から5年半のことです。その当時の彼も同じチームのサポーターだったのですが、サッカースタジアムに向かう車中、話し合って結婚することに。付き合ってから4年、がん告知後、6年目のタイミングでした。

告知を受けて10年。毎年誕生日を祝いたい

切除した胸の傷跡は変わりません。でも、そんな私の身体的変化を相手が受け入れてくれる。自分では敏感に身体的な損失を感じていましたが、相手は受け入れてくれる。それが本当にありがたいです。もともと自分は見た目で勝負してないということもあり、心配はしていませんでしたが、それでも相手が体のことを褒めてくれるのはうれしかった。

2019年9月でがんになって丸10年。私は毎年、誕生日を心の底から祝っています。2年前になりますが、50歳を迎えられたことがとてもうれしかった。正直がんに罹患するまで「自分はいつ死んでも後悔はない」って言ってたんです。でももうそれを言うのは止めました。闘病生活で出会った人たちが、みんな大変な思いをしながら頑張っているのを見てきたので。だからこそ今、もし困っている人がいたら私はできるだけ手助けがしたい。幸いにも今の職場ではそういった方々を直接支援できるため、今後は仕事を通じて何かしらの恩返しをしていきたいなと思っています。



がんを経験された個人の方のお話をもとに構成しており、治療等の条件はすべての方に当てはまるわけではありません。

仕事に復帰

結婚

観光学を学んだ大学を卒業し、旅行会社勤務時代は添乗員として年間200日以上海外に行く生活を送る。 がん発覚後、海外出張を辞め2ヶ月は事務所にて勤務。抗癌剤治療を始め、脱毛などの症状が出はじめたことをきっかけに退職し治療に専念した。2019年2月でがんになって丸10年。

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