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  • 大腸がん・大腸腫瘍

2014年6月 確定診断

確定診断を受け周囲に報告、両親の反応が正反対だった

確定診断を受けるまでの期間が一番不安だった

今振り返ってみても、クリニックで検査結果を聞き、総合病院で確定診断を受けるまでの期間が一番不安でした。画像で見た腫瘍が想像よりも大きかったため、自己診断ですがかなり進行しているのでは?と悪い方向に考えてしまっていました。

私の場合、ステージの確定は手術後の病理検査を経なければわからないそう。ただ、ステージによって手術後の治療方針が変わってくるので、どうしても気になってしまい、インターネットで自分と似たケースがどのステージなのか、ステージが変わればどんな選択肢があるのか調べていました。

とはいえ調べても気休めにしかならなかったので、早く確定診断を受けて、自分のステージをはっきりさせたかったです。私にとっては自分の今の状況が分からないということが一番の不安でした。

ステージはⅡかⅢ。一人で検査に行き、結果も聞いた

総合病院へは、検査を受けるときも結果を聞きに行くときも一人で行きました。

妻からは付き添いの提案もありましたが、別に大丈夫だよと、一人で病院へ行きました。もともと単独行動をするタイプでしたので、検査だからといって付き添ってもらう必要はないかなと。

むしろその時の私の関心は、自分のステージがいったい何なのか。がんであることは、まず間違いないと確信していたので、あとはステージだけ分かればいいと考えていました。

そして迎えた当日、主治医からステージはⅡかⅢ。ステージの確定は手術後の病理診断を待ってほしいと告げられました。

同世代の主治医は柔和な雰囲気で感じがよかった

主治医は自分とそれほど年齢が変わらない40代前半といった風貌。説明の仕方も非常に丁寧で、確定診断の際も30分ほど時間を取っていただきました。柔和で感じのよい医師でしたね。

ステージごとの治療方針は事前に調べていたので、医師の説明は特に聞き返すこともなくすんなり理解することができました。私の場合はメモを取ることもしませんでしたね。取らなくても十分に分かる程度には、主治医が懇切丁寧に話してくれました。今後の予定や治療方針も納得感を持って聞くことができましたね。

実家の両親に報告。母と父で反応は正反対だった

確定診断の結果を受けて、実家の両親にもがんに罹患したことを伝えました。

実家に電話をすると、最初に出たのは母でした。ストレートに大腸がんに罹患した事実を伝えると、電話越しでも分かるほどに母はショックを受けていたようで、少し泣いているようでした。

その後、父に電話をかわってもらったのですが、父は私に似て冷静なタイプ。状況の確認と治療に専念するように言われましたね。反応としては父と母はまるで正反対でした。

いとこが胃がんで闘病。両親も私も少なからず影響を受けた

実はこの時期、いとこがスキルス性の胃がんで闘病生活をしていました。がんと診断されたのは、2013年の秋頃だったかと思います。その後、入退院を繰り返していました。

私も何度かお見舞いには行っていたものの、転勤など自身の生活の変化もあり、この時期にどのような状態だったかは把握できてはいませんでした。

いとこはがんと分かった時点で転移がありました。手術も数回受けていたそうで、お見舞いに行ったときは、抗がん剤治療中。副作用の脱毛もあり、パッと見でもかなり痩せていました。

両親もそのことを知っていたので、イメージが重なっていたのかもしれません。私自身がどのような状態なのか、気にしたのはがん種は違えど少なからずいとこの影響です。

職場の上司への報告。心遣いがありがたかった

職場にはなるべく早く伝えた方がいいと思い、確定診断を受けた次の日に上司に報告をしました。

出社後、上司に少し時間をくださいと直接申し出て、別室で確定診断が下りたことを報告。上司からは、治療に専念するようにと声をかけてもらいました。同時に、病院選びで困っているのであれば、産業医の医師に相談するといいよといったアドバイスや、自分の知り合いの医師に話を聞くこともできるよ、といった心遣いもしていただき、本当にありがたかったですね。

ただこれほど上司にスムーズに伝えられたのは、クリニックに行く時点でがんの可能性があることを伝えられていたのが大きかったかもしれません。上司も心づもりができていたのだと思います。

職場の仲良しメンバーと高校からの友人一人にだけ伝えた

家族以外への報告は、職場で仲の良かったメンバーと高校時代からの友人一人にだけ。誰にでも話すというつもりはなくて、がんについての知識があって、状況を理解してくれる人にだけ話しました。

職場の仲が良いメンバーには、しばらく会社を休むことになるので、そのあたりでの影響面を考えて伝えました。高校からの友人は、ちょうど転勤したこともあり、近況報告などをしていた流れで言いました。

特に仲が良かった数人には電話で直接話しました。突然の報告にも関わらず皆さんあたたかい言葉で励ましてくれたのが何よりもうれしかったです。

 

 

がんを経験された個人の方のお話をもとに構成しており、治療等の条件はすべての方に当てはまるわけではありません。

新型コロナウイルスの影響によりテレビ会議を用いて取材を行ったため、写真は後日追加予定です。

Hatch Healthcare K.K.

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