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  • その他のがん(子宮頸がん)

2017年6月 診断

子宮頸がんの疑いで経過観察中。体調に異変も

子宮頸がんと診断される以前、もともと婦人科検診で受けていた細胞診の結果はあまり良いものではなく、医師には子宮頸がんの疑いを指摘されており、経過観察を受けていました。

病院に行く時間もなかった私は、詳しく診てもらうべきとは思いつつもなかなか病院へ足を伸ばすことができません。不調が出始めた頃になってようやく、病院に行くことを考えるようになりました。

重い腰を上げた私は、自分の身体の状態を知るため、久しぶりの健康診断を受けることに。

その場で婦人科の先生に症状を説明したところ、大きな病院で詳しく診てもらうよう勧められました。その後、総合病院で調べてもらった結果、子宮頸がんと診断されました。

自分より家族が大変な状況。落ち込む余裕がなかった

告知を受けたときは、あまり落ち込みはしませんでした。

正確に言うと、落ち込む余裕がなかったのです。「病院に行く時間がなかった」という話にもつながるのですが、実は当時、私の夫は脳腫瘍を患っており、隣に住む義母も末期がんで闘病中だったのです。とても自分のことを気にかけられる状態ではありません。

自分よりも家族のほうが大変な状況で、気持ちに余裕がなかった。ショックで落ち込むことすらできませんでした。それに加え「がんは治るもの」と思っていたので、あまり凹むこともありませんでした。

夫の看病と自分の治療、両立に不安があった

自分のことよりも夫の脳腫瘍の方が心配でした。

かれこれ10年ほど身体の不調を訴えていた夫は、メンタルクリニックや脳外科などに通うもなかなか原因を特定できず、うつ病と診断されてからは会社を退職するなど、体調面に夫婦共々、悩み続けてきました。

夫が脳腫瘍と判明したのは、私ががんに罹患していると分かったのとちょうど同じくらいのタイミングです。

なぜそれまで病名がはっきりしなかったかというと、夫の脳腫瘍は20〜30年、時間が経過することではじめて腫瘍と分かるタイプの脳腫瘍だったそうです。ようやく原因が分かって、さあこれから、という時に私まで病気になってしまって、夫の看病と自分の治療、この二つを両立できるかどうか、少し不安でした。


娘には頼らない。がんに罹患したことは手術前に告げた

がんに罹患された方からは、告知を受けて落ち込んだとか、一晩泣いたとか、そういった話を耳にする機会がありました。私の場合は全然落ち込んだり泣いたりする余裕がなくて、告知後も精神面だけでなく、生活面もほとんど変わりませんでした。ですから誰かに頼ることもなかったです。

既に家を出ている一人娘にも、告知を受けた時ではなく手術のタイミングでがんに罹患していることを告げました。彼女には彼女の家庭がありますし、遠方に住んでいることもあり、あまり頼りにするのもよくないだろうと、連絡は必要最低限に留めました。

私には兄弟もおらず両親も他界。がんに罹患した時点では、夫と義父と義母が身近な家族でした。ただ、彼らに対して頼るという感覚はあまりなく、むしろ自分でなんとかしなければという感情が大きかったです。

家族を優先する生活にストレスを感じていた部分も

以前は会社員として働いていた夫も、うつ病と診断されてからは、体調的に会社勤めを続けることが難しくなり、退職後は義父の造園業を手伝う形でなんとか働けているような生活を送っていました。

会社員から家業を継ぐ形になったり、体調不良の原因を特定できなかったり、家の中がバタバタしてた時期もあり、私は、直近10年ほどの期間、自分のことよりも家族を優先した生活を送ってきたのです。

今思い返せば、私の中で、家族を一番に考える生活をストレスとして感じていた部分もあったと思います。ただ、それが原因でがん患者になったとは思いたくはなかったです。
 

Hatch Healthcare K.K.

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