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  • 大腸がん・大腸腫瘍/結腸がん

2025年6月 突然の下血から検査、診断へ

「まさか自分が」突然の下血から、がんと向き合うまで

※本記事は、患者さんの体験談であるため、具体的な病状や治療法なども出てきますが、あくまでも個人の例であり、病状や治療効果は、個人差があります。すべての患者さんへ適応できる状況、効果を示すものではないことを了承ください。

痛みも兆候もなかった。前日に体調が良くなったと思ったら

2025年の春ごろから、発熱が続いたり体に発疹が出たりして、体の調子が優れない日が続いていました。
それが6月のある日、「あ、やっと元に戻ってきた」と感じました。長く続いた不調がすっと落ち着いて、久しぶりに体が軽い気がしていた、その翌日のことです。
 
夕方にトイレへ行くと、突然の大量の下血でした。痛みは全くありませんでした。自分で止めることはとてもできない状態でした。「これは何かがおかしい」と感じ、すぐに夫に連絡しました。
 
翌日、以前から通っていた近所の胃腸内科を受診しました。
下血の症状はすっかり治まっていましたが、医師から「一度きちんと内視鏡で確認しましょう」と言われ、検査の予約を入れることになりました。症状が治まっていても受診してよかったと、今では思っています。
 
7月上旬に内視鏡検査を受けるとポリープが2つ見つかり、その場で採取して病理検査へ。さらに細かい検査が必要とのことで、結果が出るまでに時間がかかりました。
その間、夫にだけは話していましたが、不安でネットで色々と調べてしまい眠れない夜もありました。結果の連絡が来たのは8月上旬のことでした。
 
電話口で「悪い可能性があるので、すぐに受診してください」と告げられました。
混乱する気持ちもありましたが、翌日から家族旅行が予定されていました。息子が恐竜好きで、ずっと楽しみにしていた福井県の恐竜博物館へ行く計画です。
後回しにしても検査結果が変わらないことは分かっていましたが、聞くのが怖いと思ったことと合わせて、息子が楽しみにしていた旅行を悲しい気持ちで過ごしたくないと考え、旅行は旅行として楽しむんだと決めて、予定通り福井へ向かいました。
 
旅行中は検査結果のことは意識的に、あえて考えないようにしていました。
発掘体験で息子と一緒に恐竜の骨を掘り起こし、「あった!」と目を輝かせる顔を見ながら、純粋にその時間を楽しみました。振り返ってみると、告知を受けてショックを受ける前に、あえて自分で選択して楽しい時間を持てたことはよかったと思っています。

「まさか自分が」確定診断を受けた日と、眠れない夜の情報収集

旅行から帰り、一人でクリニックへ向かいました。告げられたのはS状結腸がんでした。
 
正直なところ、その瞬間まで「まさか自分ががんになるとは」という気持ちが大きかったです。
年齢的にもまだ大丈夫だろう、家系的にいないわけではないけれど自分は違う、と。「自分はならない」と、どこかで気楽に構えていました。
その分、診断を告げられた時の落差は大きかったです。
 
仕事中の夫にLINEで伝えると、すぐに電話がかかってきました。
確定する前から「絶対違うから大丈夫」と言い続けてくれていた夫が、「治療もあるから大丈夫だよ」と言ってくれました。「治療もあるから大丈夫」という夫の言葉が、あの夜の支えになりました。
告知を受けた直後は、私は怖くて何も考えられなくなってしまいました。でも、信頼できる誰かから「大丈夫」と言ってもらえることが、あの時期にはとても大きかった。もし今同じ状況にいる方がいたら、一人で抱え込まずに、そう言ってくれる人を見つけてほしいと思います。
 
その日から、夜中に眠れない日が続きました。
最初の検査でリンパへの浸潤(しんじゅん。がんが周囲の組織に広がっていくこと)の可能性があると言われていたこともあり、リンパ節に浸潤していたらどうなるんだろうと、生存率や確率をどんどん調べては、また怖くなる。夜中にChatGPTに相談したこともありました。
一度、不安で夜中に夫に泣きついてしまったこともあります。誰かに心配をかけたくない気持ちはありつつも、どうしても一人では抱えきれない夜がありました。
 
母の体調が優れない時期だったこともあり、夫以外にはがんと診断されたことをしばらく話せませんでした。
 
確定診断の後、長年、持病でお世話になっているかかりつけの女性医師にも相談できました。
彼女にもお子さんがいて、同じ母親として私のことをずっと診てきてくれた先生です。
その先生に気持ちを話した時、「自分のこともつらいけど、子どものことを考えるとつらいよね」と言葉をかけてもらいました。まさにその通りで、自分のことよりも子どものことがずっと頭にあって。
その言葉を聞いて、涙が出ました。
専門とする科は違えど、医療の知識を持つ信頼できる相談相手に気持ちを話せたことが、あの時期の大きな支えになりました。
お医者さんのところまで行かなくても、専門的な知識を持つ人にもっと気軽に相談できる場所があったらと、当時は感じていました。

Hatch Healthcare K.K.

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