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  • 大腸がん・大腸腫瘍/結腸がん

2025年10月 ロボット支援手術

おかゆには飽きたけれど。入院生活で気づいたこと

※本記事は、患者さんの体験談であるため、具体的な病状や治療法なども出てきますが、あくまでも個人の例であり、病状や治療効果は、個人差があります。すべての患者さんへ適応できる状況、効果を示すものではないことを了承ください。

固形物が食べたくて、大食いYouTubeでしのいだ入院生活

入院した翌々日に手術を受けました。
麻酔に対しては不安がありました。麻酔科の医師から、全身麻酔に加えて硬膜外麻酔(背中から細い管を入れて痛みをやわらげる麻酔)を追加する可能性があると事前に説明を受けていたからです。
以前、持病の検査で脊髄液を採取したことがあり、その時の痛みの記憶が残っていたので「あの検査のようなことをするのだろうか」と身構えていました。私の場合は最終的に行わないことになりました。
 
手術時間は5時間ほどでしたが、私は麻酔が効いていてあっという間に感じました。待っていた家族にとっては長い時間だったのではないかと思います。
 
術後は時間の感覚が全くなく、朝なのか夜なのかもわかりませんでした。
私の場合は体をどの方向に動かしても痛みがあり、自力で寝返りを打つことができませんでした。ずっと同じ姿勢でいるのもつらく、看護師さんにお願いして少しずつ体の向きを変えてもらいました。
術後の回復のペースは人によって大きく異なります。同じ日に手術を受けた方の中には翌日に一般病棟へ移っている方もいましたが、私の場合は手術翌日に立ち上がろうとした瞬間、痛みで冷や汗が止まらなくなりその日は断念しました。
術後2日目にようやく点滴スタンドを支えに歩けるようになり、一般病棟へ移ることができました。
癒着(手術後に臓器や組織どうしがくっついてしまうこと)防止のために早めに歩くことが大切と教えてもらい、つらくても歩こうと自分に言い聞かせていました。
 
入院生活を振り返ると、準備しておいてよかったもの、利用してよかったものがあります。
まず靴です。病院から「サンダルではなく、脱ぎ履きが楽で安全なスポーツシューズ」を持参するよう案内がありました。ほかの多くのものは病院に併設されているコンビニエンスストアでそろいましたが、靴は取り扱いがなく事前に購入しておいてよかったと思います。
 
もうひとつ利用してよかったのが「入院セット」(アメニティセット)です。
前開きの寝巻きやタオルをレンタルできるサービスで、毎日清潔なものに交換してもらえます。自分でやろうとすると何かと大変ですし、「洗濯をお願いしたい」「タオルを持ってきてほしい」と家族にお願いするのも、負担を増やすようでなんだか気が引けていたため、頼らずに済むのがありがたかったです。
1日数百円程度とそれほど大きな費用でもなく、着替えや洗濯といった入院生活での負担が軽減できると思いました。
 
食事は、入院前日のおかゆを最後に絶食が続きました。
術後3日目からようやく水を飲めるようになり、4日目からおかゆを再開。それでも「固形のものが食べたい」という気持ちが頭から離れませんでした。
 
そんな時期に私の場合支えになったのが、YouTubeの大食い動画とグルメ番組です。
見始めたばかりの時は「私も食べたい」と思うんです。でも大食いYouTuberが驚くほどたくさんの料理を次々に平らげていく様子を見ているうちに、不思議と「もういいや」という気持ちになってくる。
それで気持ちが落ち着くんです。食べられない時期をなんとかしのいでいました。

我慢せず伝えてよかった——言っていなかったら家でとんでもないことになっていた

術後5日目に、突然強い悪寒がしました。熱を測ると38℃ほどまで上がっていました。
ちょうど翌日か翌々日には退院できるという話が出ていた時期で、「黙っていればそのうち下がって、予定通り退院できるかもしれない」という気持ちが頭をよぎりました。
退院が近づいているからこそ、我慢して乗り切ろうとしてしまったんです。
 
言い出せなかった理由はもう一つありました。
ちょうど面会に来ていた方もいたので「もし外からインフルエンザをもらっていたらどうしたらいいんだろう、周りにうつしてしまっているかもしれない」という気持ちもあって、なかなか口に出せませんでした。
 
思い返してみるとその心理状態になった理由も思い当たります。
術後の専用病室では、周りの患者さんもみなさんとてもつらそうにしていました。苦しそうな声が聞こえたり、「痛い、痛い」と繰り返している声が聞こえたりして。
そういう状況の中にいると、自分だけがつらいと言っていいのかという気持ちになってしまうのです。
発熱したとき、まさに私はこの「つらいと言っちゃいけないんじゃないか」という状態になっていました。でも時間が経つにつれて耐えきれなくなり、夜になってから看護師さんに伝えました。
 
後からわかったことですが、発熱の原因は術後の合併症による癒着の炎症でした。
もしそのまま何も言わずに退院していたら、家では対処できず結局病院に戻ることになっていたと思います。
結果的に入院期間は延長になりましたが、あの夜我慢せずに伝えてよかったと思っています。もう少し早く口に出せればよかった、とも感じています。
 
その後またおかゆに戻ってしまいました。胃腸が回復しているかを確認しながら少しずつ食事を戻していくため、食べて問題がないことを証明するまでは通常の食事には戻れません。
退院するまで12日間おかゆを食べ続けることになり、正直飽きてしまいました。でも、食べないと次のステップに進めない。「これを食べないと退院できない」と自分に言い聞かせながら、なんとか食べ続けました。
 
これから入院や手術をする方にお伝えしたいこととしては、痛みやつらさを感じた時に「このくらいで言っていいのかな」「周りもみんなつらそうだから自分だけが言うのは」と思いたくなる気持ちはよくわかります。
でも、つらいのは自分だけではないからこそ、小さなサインでも遠慮せずに医療スタッフに伝えてほしいと思います。

Hatch Healthcare K.K.

治療を受ける病院を選択、追加検査の実施

ロボット支援手術

手術から半年経過して

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